アグラ育成の初期トラブルの対処法です。原因の大半であろうケースと
その対処をやりやすい順番から書いて見ました。な訳で植え替えは
あくまで最後の手段です。因みに「1:乾かす」は意外に効果があるのと
てっとり早い。ただ園芸は水やりが一番難しいので栽培を辞めるまで
試行錯誤が必要です。「なんとなく育つけど綺麗に育たない」って方
向けのテキストです。
1:乾かす
あくまで「園芸品種」です。腰水や100%湿度は不要です。特に腰水は
軟腐病対策からもお勧め出来ません。植え込み直後はともかく管理下で
2ヶ月経過後は除々に低湿度に持って行きましょう。ケース次第で3日に
1回ほどの霧吹きで十分な場合があります。下葉が溶ける等、イマイチ
調子が上がらない場合は弄くり倒す前に少しだけ乾燥気味にするだけで
状態が改善される場合があります。気中根が出るような状態だと少し
湿度を下げた方が良いです。
2:液肥固形肥料の投入
アグラはサトイモ類の中でも根塊がしっかりしているので無肥料でも
ある程度は育ちます。発根がしっかりして新葉が2-3枚ほど展開した
頃合いには施肥が必要です。液肥の場合は最初は規定量の半分、固形
肥料の場合は規定量投下するだけで効果が出ます。液肥は効果が早い
ですが与え過ぎは肥料焼けしますのでくれぐれも注意して下さい。
3:弄りすぎない
不安な気持ちは判りますが頻繁に用土から外して発根具合を見ていると
育つものも育ちません。結構これでやらかしている趣味家が多いと
思います。
4:植え替え
鉢内が根詰まりすると成長がピタっと止まります。こうなると液肥を
ぶち込んでも何をしても動きません。ゴールデン培養土等目の細かい
用土を単用で使うとなり易いです。経験上「用土が合って居ない」と
判断した場合は植え替えが一番早いです。
5:花芽
花芽が上がるとありがたいのがクリプトですが、アグラは花芽が出ると
新芽の動きがピタっと止って困った話です。1つくらいなら問題ない
ですが2-3つ連続で上がると最悪2ヶ月ウンともスンとも動きません。
成長を重視する場合、花芽をカットしても問題ありません。20個体程
カットしましたがノートラブルです。カットする際、誤って次の新芽
ドリルをカットする場合があるので注意して下さい。