何が偽物か本物か言ってる意味が分かりませんが、「水増しされた産地」が偽物だと
するなら由々しき問題です。まあこういった話を紙媒体で書いてもで真っ赤に校正
されて戻ってくるだけです。そういった話を分かりやすく笑いを交えて敢えて書くのが
甲斐さんですし、このブログの唯一の存在価値です(笑)
まず産地の水増しの定義ですが、同じ産地なのに違う産地や個体名称をつけて
あたかも以前とは違う産地と認識させる行為です。産地偽装は国産のシダに南米や
アフリカの産地名をつけてリリースする行為です。因みにこういった手口をする業者が
未だにいます。産地の水増しは元の素材はワイルドですが、手っ取り早く産地を
増やす為に1つの産地でいくつもの産地や名前をつけてリリースする行為です。
同一河川でもパッチが違えば多少は表現が違ってくるので、そういったパッチ違いを
大雑把な産地に変えたり、チンチクリンな名前を付与して買い手に違う産地と誤認を
誘導するようにする方法は可能です。基本的に採り子は単独行動ですので本人が
その気になれば幾らでも産地を水増しすることは可能です。
ただ買い手側にもそういった水増し産地を見破る方法はあります。デジタルカメラの
規格で基本的にJpeg画像にはExif情報ってのが添付されます。まあこれが便利と
いうか不便というかExifを調べればカメラの機種からシャッタースピードから露出から
全部丸裸になります。当然撮影日どころか何時何分何秒に撮影したかと日付まで
分かります。Exifから浮気やアリバイが崩されたなんて話があるくらいです(笑)
今の採り子さんは基本的に現地画像をアップしているので、その画像のExif情報を
調べさえすればパッチ違いで産地を水増ししても一発でバレます。一度バレて
謝罪するどころか開き直って撮影の毎にカメラに小細工してExif情報を隠す
奇特な方が居ないと思いますが、もしExifを調べて万が一隠すなり細工している
採り子さんが居れば「何かしら後ろめたいもの」があるんでしょう(爆)
甲斐さんがAZ0311シリーズでKota Baru付近でリリースしたのは4産地です。
Exif調べて貰えば分かるんですが、これでも3日掛かっています。1日1産地強ね。
他の採り子さんも約1名を除いて、採集日数と産地数で割れば似たようなもんです。
サラワクだと車を止めて5分で「ブセさんこんにちは!」なんて産地もありますが
インドネシアだと1時間山の中を歩くなんてザラです。そこで写真を撮って変わり葉
探してチマチマ採集していたら1時間、帰りも1時間掛けて戻ってくる訳ですから
それだけで3時間掛かるんです。
ついでに1日にそう多くの産地を廻れないのは道路事情の悪いインドネシアで数を
廻ろうとすれば、近場で廻る訳しかないですから似たような表現のブセしか出て
こないのでこれは非常に困った話です。そして自生地に負担を掛けないように
採集するとこれまた非常に時間が掛かるのね。どこかの誰かさんみたいに誰が
見ても「これあの馬鹿の採集痕だよなぁ」と分かるくらいひっぺはがせば
1産地の滞在時間は短く出来ますが、それが出来るほど甲斐さんの面の皮は
厚くないのです。
ps:ニアスのトリカラーやパープルウィドウなど、一部の画像に関してはAZ便も
Exif情報を隠しています。これは他人の尻ばっかり追っかける人対策です(笑)