もぐら叩き
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問題提起と公表してきた自負があります。これに関してはえりりんとリンガ島と
並んで甲斐さんの誇れる実績です。ま、産地偽装は悲しい実績ですが(笑)
産地偽装に関しては随分ハシゴを外されたようですので、昨年はかなり鳴りを
潜めたとみております。シダはいくつか怪しい荷物が出回りましたがホシクサに
関してはほぼ完封出来たと認識しております。オークションでたまにマナウス産が
増殖株や種子で出回っていますが、この辺りは税金みたいなもんで諦めましょう。
産地偽装に関しては現状のまま趣味家が注意しておけば、問題ありませんが
プロの採り子からして見れば、新たに非常に懸念される販売方法が表面化して
来たので紹介したいと思います。
それは他の採集者の情報を元に採集したにも関わらず、違う産地名でリリース
したり一度リリースした生体を再びリリースする際に前回と違った産地名を表記
して販売する方法です。
例えばCryptocoryne schulzei from Hutan Lipur Panti,Johorを
Cryptocoryne schulzei Kota tinggi,Johor産でリリースすれば
Hutan Lipur Pantiは行政区分ではKota Tinngiの中にあるのでいわゆる
「産地偽装」ではありませんが、現地を知らない国内趣味家からすれば、違う
産地と捉えてコレクションする可能性が十分あります。
判り易く例えると一度代々木公園産としてリリースして2回目は渋谷産、3回目は
東京産でリリースすることです。厳密に言えばいわゆるホシクサに見受けられる
産地偽装ではありませんが、採集業者のモラルとしては大問題です。甲斐さんは
一度「渋谷産」で出した以上は最リリースする場合でも「渋谷産」でリリースして
いますし、他の採集業者氏も甲斐さんが見ている限りはこの辺りはきちんとされて
おります。ただただ「極一部」に残念な産地の扱われ方の恐れがあります。こういう
事例は「産地偽装」とは言えませんので「産地改ざん」と呼ぶべきでしょう。
アズール便に関しては一度リリースした産地を違う産地でリリースした事実は
ありませんし、一部産地に付きましてはその後の情報や地元の方への聞き込みで
詳細産地が判明した場合は、産地名を変更して販売しますがその際は旧産地名も
併記して紹介しております。
例
C.cordata Sg Mawar(旧Gn Arong Mersing)産

C.minima Sg Selarong(旧near station)産
基本的に産地偽装も産地改ざんも防ぐには「地図を見る」ことです。各採集業者氏に
置いて、情報の精度は違いますが基本的に同じ精度で出しています。本来精度が
急に悪くなる場合は「知られちゃ~困る」場合です。売れ線のブセファやホマロメナは
ぼかす傾向がありますが、これはあくまでモラルの範囲の常識内と認識しております。
ただ全体的にぼかしたり急に精度が上がったりするのは趣味家を紛らわせるだけで
なく誤った判断を生じかねませんので、アズールに付きましては今後とも疑われること
ない様に安定した情報公開や現地情報を出していくと共に、パクられたら殖やして
パクり返してやろうホトトギスで適当に頑張って行きます。
今後ともアズールアクアリウムをよろしくお願い致します。