アグラオネマの栽培方法植込み&取り木編【2019年度版】
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見事なペンギン個体2連発。でも安心してください。卍株ですが、皆ここから作り直すんです。
【最後に】
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2019年 04月 27日
【植込み方法】 用土orミズゴケ 1:用土での植込み 2:ミズゴケでの植込み 用土かミズゴケかで迷ったらミズゴケがお勧め(2020年現在)。ミズゴケにはグレードがあってAの数が多いほど高グレードそしてお高いんです。アグラオネマやジメジメ系に使うならAAA以上は欲しい。グレードが高いほど質が高いんですが、混ざっているゴミも少ない。量は1Lもあれば一般趣味家なら大体1年はもつはず。利用前に筆者宅は一度ミズゴケを煮沸しています。 煮沸にしろ直接水戻しにしろ、一度絞って水を切るんですが夏場だと成人男性がガッツリ絞り切る程度抜きます。冬場だと乾燥しやすいので若干緩めに絞ります。 3:根回りの下処理 葉先の黄変ですが、ほぼ根回りのトラブルが原因です。当方で色々試しましたが、葉先の黄変を嫌って予防的に大きめに根をカットすると立ち上がりに時間が掛かるので根回りの処理は最小限にします。ただ明らかに鉢に収まらない長さはカットします。優先度は立ち上がり>葉先の病気予防を意識した方が良いですす(中級向け思考)。 【植込みのコツ】 1:とにかく早く植える。1日遅れると状態が悪くなります。特に抜き株や野生採集株。あと即売会は植え終えるまでが即売会です。 2:トラブルが出るのは30分-3時間-3日-3週間以内です(後述) 3:植込み後3日後辺りから水を吸いだして、茎が立ち出せば合格です。 4:植込み後2-3週間は葉っぱの黄変、葉やドリルの溶けがありますが仕様です。特に野生採集個体、葉っぱは付いているのは半分以上落ちると思ってください。 これも傷んだ部分をハサミでカットするか葉そのものを除去しましょう。 5:特に初心者だと不安になって植え込んだ後、用土やミズゴケを剥がしてを見たくなりますが見たところで育成にミリも貢献しないどころか個体へのストレスです。絶対に止めましょう。 鉢増し 30-3-3-3の法則 【初期管理】 【基本的な管理方法】 ■点灯時間 5~8時間。長く点灯したからって成長が早くなるわけもないし葉色も上がることもないです。5時間点灯でも十分育ちます。太陽光って使えますか?って良く聞かれますが窓越し栽培でノントラブルは余り聞いた事が無い。葉やけ、水枯れ、葉の向きがおかしいetc...LEDや蛍光灯が無難です。前述通り、タイマーは必須です。点灯時間よりむしろタイマーの有無が重要。 ■湿度★★★ アグラオネマ栽培での湿度ですが、「気中根が出なければ適正」です。実は市販の湿度計、かなり誤差があって平気で30%くらい変わって来ます。同じケースに湿度計を2つ付けたら1つは30%、もう1つは60%なんてザラです。ただ頭に入れておいて欲しいのは、真冬の乾燥状態と梅雨時で湿度は70%くらい違ってきます。冬場毎日朝晩 水やりが必要な飼育環境でも、梅雨時になると週1回でも多い場合が出て来ます。またサイズは同じでも植込み直後の株と3か月飼育した株の適正湿度は違って来ます。 1:どんなケースでも完全に密閉すると気中根が出ます。普段は開口部を必ず作ります。但し植込み直後は密閉管理が原則です。 2:レプタイルゲージならガラス扉の隙間を利用しましょう。梅雨時ならパンチボードの開口部はオープン、冬場はパンチボードクローズです。 3:消灯前3時間くらいからガラスが曇るくらいが丁度のような(適当) 4:植込み直後と成長期、冬と梅雨時で調整が必ず必要。特に植込み直後と冬場、絶妙なコントロールが必要です。 ■水やり★★★★★ 2:時期によって与える量が全く違う。2月は朝晩2回、梅雨時は週1回など。 3:やり過ぎは葉っぱの黄変原因、足りなさ過ぎはペンギンや枯死の原因。 4:ざっくり言うと「乾く二歩手前」が理想。乾燥気味に育てると根が水を求めて動きやすいし、根の太さもしっかり出ます。 5:株の状態や温室飼育ケースの癖を飼育者自ら把握することが重要。なもんで正解がほぼ無い。水やりは飼育者の技量に左右されます。温度や照明と違って札束で引っぱたくが出来ない。 水やりは即売会や温室でも毎回話題になりますが、「正解が無いのが正解」と禅問答の世界です。アグラオネマ栽培ですが極論的に「如何に根塊を太らせるか?」が大きく綺麗な株を作るコツです。根塊を太らせるにはまずは立派な根を出させないと駄目なんですが、これが本当に本当に本当に難しい。安パイで多めに水を与えると、どうしても細く折れやすい根になります。この理由で腰水栽培は推奨していません。逆に水を切らし気味に育てると太くてしっかりした根が出るんですが、一歩間違えると葉っぱが倒れてペンギンみたいになります。 見事なペンギン個体2連発。でも安心してください。卍株ですが、皆ここから作り直すんです。 肥料のやり方 ろくろ回し 【取り木】★★★★ 取り木とは「増殖」と「株の作り直し」を一挙に行う1粒で2つ美味しい作業。アグラオネマ含めてサトイモの仲間、茎からも発根します。ざっくり言うとプラナリアと同じ様に再生します。この性質を利用して増殖をします。また葉が綺麗に巻く卍株も大体この作業を経て作成しています。 1:茎にミズゴケを巻いて、茎から根を発根させる。 2:頃合いを見計らって茎をカット。期間は大体2か月から3か月。 3:上位のパーツは新たに植え込む。 4:基部からも新たにドリルが出る。 1:巻くミズゴケの量と湿り具合、切るタイミング。とにかく5株切らないと感触が掴めません。悩む前に巻く、切る、植える。 2:切るタイミングは株の大きさと発根具合で変わります。迷ったら1か月先に伸ばしましょう。 3:大きい株ほどやらかしやすいです。 【最後に】 ピクタムですが、ジメジメ系の中では比較的強健です。ただホームセンターの園芸種と比べると難易度が高いです。多少雑に扱ってもロスはしませんし成長もします。ただ雑に扱った場合、綺麗に育てるのは非常に難しい種類です。特に植え替えを非常に嫌がりますので、最終サイズから逆算して鉢のサイズや植替えの頻度を考えましょう。僕個人としては植替え鉢増しは年に多くて2回、出来れば1回に済ませるようにしています。
by daigorou11
| 2019-04-27 22:04
| アグラオネマの栽培方法
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