アグラオネマの撮影方法
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【必要な物】
■アグラオネマ
そもそもモデルの状態が良くないと、どんだけ頑張っても綺麗に撮れません。あとオークションやブログを見ているとやっぱり写真が上手い人=育成も上手い人な気がしない訳でもない。何もアグラだけじゃなくてエビやヤドクにも共通している気がします。
■メタハラ、LEDもしくは蛍光灯照明
海水用の青球は流石に無理ですが、アクア用のメタハラなら照明で十分使えます。ただメタハラ、色温度が黄色に傾き易いので補正用にLEDもしくは蛍光灯(昼光色)で補正する必要があります。メタハラが無い場合はLEDか蛍光灯多灯点灯。理由は明るいほど手振れが減ります。
■ウールペーパー
背景を綺麗に魅せるのも綺麗に撮るコツの一つです。床フローリングや木製雑貨を背景にする方法もありますが、今回は黒バックで綺麗に葉を浮かす方法です。バックの背景紙は色々試しました。黒色合皮、ケント紙、ウールペーパーetcですが一番結果が良かったのはウールーペーパーですね。ただ紙なんでどうしても皺が出てくるので消耗品です。1m×1mで一般趣味家なら1年は持つと思います。相場は1mで1000円ですが、店頭で見たのは秋葉原のヨドバシくらいで通販必至です。送料込みなら2000円します。
去年まで使って居た人工合皮の背景
ウールペーパーの背景
ウールペーパーは背景を全部ぶっ潰してくれるんで草体を綺麗に引き出してくれます。因みに無修正ですよ。案外費用対効果はウーぺが一番かも。
【セッテング】
温室はメタハラが常時点灯していますので、これをメイン照明として使っています。
ウールペーパーをセッティング。クリップは常設です。こういった小モノは使いましょう。
【カメラのセッティング】
カメラの調整。ここはオートで撮る方法もありますが敢えてマニュアルで撮影します。
フラッシュは「スローシンクロ」にセット。
撮影モードはA(絞り優先)です。安価なデジカメだとこの設定が無い場合がほとんど。
ウチのカメラの場合、F2.5~2.8で余り絞り過ぎると気持ち悪いボケが出てしまう。
フラッシュを使うので露出補正で-1.7~-2.3に調整します。個体の白の多い少ないで
変わります。
ISOは200か400。メインの光源が暗いなら800でも可。まあブレなく撮るなら400。「ISOって何ですか?」説明するのめんどくさいのでグーグル先生に聞いてください。撮影モードがA(絞り優先)の場合、シャッタースピードはカメラが調整してくれます。
マルチカラー系はノンフラッシュでもフラッシュ使っても差が出にくいですが、綾波やスタープラチナの白銀系バイカラーはノンフラッシュの場合、どう頑張っても見た目の色を再現するのは難しいです。
まずはノンフラッシュ。
フラッシュ有り(スローシンクロ)、露出補正-1.7ちょっと白トビ。
フラッシュ有り(スローシンクロ)、露出補正-2.0、丁度。
フラッシュ有り(スローシンクロ)、露出補正-2.3 少しくらいかも。
以下別個体。フラッシュ無し。
フラッシュ有り。
絞りとISOは固定でマイナス補正は個々の個体で調整しているのがウチの撮影方法です。まあ籠1回で40株、一株で5枚、都合200枚ほど一気に撮影するのでこんな感じですね。ネットにアップするサイズなら一眼レフとコンデジで撮影してもそんなに差は出ません。レンズにお金を掛ける前に照明と背景紙を工夫すれば、グッと綺麗に安価に撮れるので試して見て下さい。と言いつつ一眼を物色する日々でございます。
フラッシュを使う場合は「露出補正でマイナス」と「スローシンクロ」です。オートで撮影するとぼけた写真になるので気を付けてください。
なんか上手く撮れないって大抵「ピントが合っていない」「手ブレが出ている」と初歩的な部分でやらかしている場合が大半です。ピントはともかく光源はメタハラを使うか三脚(1000円台で十分です)を使うことに拠って軽減されます。以下良くある残念な例。
ピントズレ、背景に余計な物が写っている。手前は足が写っている。
いわゆる手ブレです。
記録用に撮影する分には問題ありませんが、オークションやブログにアップするにはちょっと残念です。