水草アワード2014
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甲斐さんです。28日のマツバラダ・ファミリアの開放が終われば2日ほどお休みです。
まあ温室には毎日水やりだけは行きますけどね。
今年ですが、人生で一番忙しかったと言えるほど忙しかったです、はい。忙しいと
1年がほんと「あっ!」と言う間に終わってしまいます。まだ1月の気分のまま新たな
正月を迎えるくらい早かったです。東京に越して3年目、温室も丸2年で大体の感覚が
掴めて来たのね。めまぐるしく変わる市場に振り回されるながらなんとか「こんな感じで
やればなんとかなりそう」と一筋の光が見えてきました。自称「採り子」ですが売上の
構成的にはほぼブリーダーでございまして足掛け10年、「採って殖やせて踊れる
採り子」の誕生です。29日以降はパソコンすら立ち上げる元気がなさそうなので毎年
恒例の「水草アワード」のご案内です。
【Aglaonema】
Aglaonema pictum”綾波”(13冬)from Sibolga timur【AZ0813-4】
草体そのものも凄かったですがリリースに至るまでの経過が「2014年のウチらしい」
っちゃーウチらしい。ガイド単独採集の現地画像無しですが、幼株から選抜育成で
化けてくれた逸品です。「採る」の両輪で「殖やす」にも力を入れた本年ですが、最後の
最後に形になってくれたと思います。
【その他】
Homalomena sp"Gray Widow"from Sibolga timur【AZ0114-8】
五目で記憶に残ったのがこれ一択。と言っても五目全盛時代でもトップ張れる逸品。
数が少ないのはいつもの仕様です。
【その他その2】
カミハタ便アグラオネマ。
気がつけば業界20年で業界の臭い部分も沢山見て来ましたが、「流石カミハタ」と
言える仕事でしょう。一度立てなおしてリリースするなんて普通の問屋じゃ絶対
しません、やりません、そもそも出来ません。ただ逆に「養生はショップのしごとじゃ
ねえの?」と言った素朴な疑問も無きにしもありませんが、来年もぜひ頑張って
欲しいです。
【雑感】
非アグラの採集は1月の西カリマンタンだけで後はアグラ一色とここ数年、今後数年の
流れになりそうです。ただ趣味家の手に入るまでの過程は今後数年でガラっと変わるで
あろう最初の1年だったと思います。各採り子さん採って右から左じゃなくて、きちんと
養生増殖してからのリリースが基本になった1年です。昔じゃ考えられないくらいですが
それだけ手間掛けないと例の病気に対しては対応出来ないって訳ですね。飼育者数は
ここ1年でも爆発的に増えましたが、供給数はウチやLAさんTBさんがどんなに頑張っても
1割か2割しか増やせないです。結局kn便を扱い出す爬虫類ショップや大手問屋(カミハタ
さんじゃないですよ)が、需要を賄う謎な状況です。
供給側は養生増殖の手間暇掛けてリリースする側と溶ける前に売っちまえの二極化で
どちらが「2015年のアグラのビックウェーブ」に乗れるかどうかは来年にならないと
判んないんですが、甲斐さんとしては「誰が飼っても飼いやすい」アグラの供給に向けて
頑張って参ります。
込み入った話はメルマガで流します。多分。