キットと完成品
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1部の業者さんのトリカラーが「根っこから溶け出したと思ったら上からは融けだす」
「3ヶ月経って急に調子を崩したと思ったら根っこ付近からボッキリ」「隣の他便の
調子の良い株まで巻き込んだ」「40cmの大株が融けが止まらなくカットカットで4cm」と
ご本人と同じく迷惑を振りまくりで趣味家には洒落にならない状況です。まあ業者の
中間管理の悪さが原因ですがご本人は「自生地環境に合わせられない奴が駄目」と
明後日な方向のままです。
「野採りは怖くて買えない」と業界のトレンドが変わっているので甲斐さんはじめ、
他の業者さんも養生株や増殖株のリリースとなっております。

ただ野採りの右から左がなくなると栽培技術的に試行錯誤するドMな要素は低く
なって行くので「あれこれ悩みながら栽培技術を上げて行く」部分では後退する
可能性はあります。クリプトは現状維持増殖が容易ですがこれも90年代後半の頃を
考えれば雲泥の差です。なにも海外から入るクリプトが強健になったわけじゃなくて、
趣味家のたゆまない努力で、栽培技術が向上した結果です。振り返って90年代の
クリプトなんてコルダータ系ならともかくロンギ、ストリオなんて某便のトリカラーなんか
可愛いくらいトロけまくりです。
そして養生する以上は採集者側である程度表現が固まった時点でリリースする訳で、
育てている内に「なんじゃこりゃ?」のみにくいあひる的要素はかなり低くなります。
と言うわけで養生株のリリースのメリットとデメリットを書いてみました。
【メリット】
1:ロストする心配が無い
2:ほぼ欲しい表現が手に入れられる
【デメリット】
1:我がで弄る余地は少ない
2:みにくいあひるを引き当てるのは難しい
養生株は「想定内」を楽しむもので「ちゃんと育つ」「柄はある程度読める」と安定性は
あるけど意外性はない。逆に採集株を右から左で購入する場合はなにかと「想定外」を
楽しめる訳でどっちが良いかは趣味に対する考えかたの違いでしょう。
プラモデルをキットから造る過程をフルスウィングで楽しむか完成品を眺めながら
ビールかっくらうか。例の便がやらかし続けてた結果、業界のトレンドは変わって
いますが、個人的には「棒から綺麗に育てるのが漢でしょう」な奇特な癖ぢゃなくて
チャレンジャー方へのアプローチの仕方をどう残しつつ養生株ももっと精度を高めようと
思考錯誤な毎日です。
「ぢゃあ某便を綺麗に育てれば栽培技術は上手くなるんですね!!」と言われれば
そうです。皆んながもうトリカラーと一緒に心がポッキリ折れるくらいの中で綺麗な
某さん便をブログにアップすれば「スゲェーーーーーっ!」「一体どんなマジック!?」
と絶賛の嵐です。ただ難易度的に甲斐さんの飼育レベルだと手を出してもドブに金を
棄てるだけでしょう。そしてトロケる理由が細菌やウィルスだとすれば大事なコレクション
まで巻き込む訳で、そうなってからもう遅い。何かしらご本人がちゃんと対策を取れば
良いんですが相変わらずあれなんで次回もあんな感じだろうとwktkしております。