中々ナイスな質問です。
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>論文を取り寄せたり、論文を読んだりはしないんでしょうか?
基本読みませんし、取り寄せたこともありません。80年代以降の
論文でしたら、位置情報が詳細に付いていたりしますが位置情報だけ
拾って「読んだ」と言うのも恥ずかしい話です。ネット上で拾える
論文もありますがあくまで参考程度です。
原則同定はちゃんとした研究者に任せるべきですし、素人が勝手に
同定すれば後々混乱を招くだけです。ただこういった事は論文には
書いていませんが普通の社会人には理解出来るはずです。残念な事に
一部の奇特な方には理解出来ないようですが(笑)
確かに採集効率を考えれば論文でドンピシャな位置情報は得られますが
個人的に商業採集者は研究者の下部組織ですし、あくまで「お願いする」
立場だと思います。論文を貰うだけ貰って「学者は現場を知らない」
なんて上から目線なんて論外です。商業採集者のゴタゴタに研究者を
巻き込むのもどうかと思いますのでこちらからの情報提供と草体提供は
ありますが「何かを求めること」は現段階では考えておりません。
>それと採集にこういった論文や事前情報は集めた方が良いとか
>教えて頂ければ幸いです。
この辺は飯の種ですので回答は厳しいです(笑)ただ最低限雨季乾季の
気象条件は把握した方がいいでしょう。地域に寄れば影響が出る場所も
ありますし、全く影響が出ない場所もあります。
判って欲しいのは草見つけてもそこからの仕事の方が多いんですよ。
趣味家の採集でもどうやって輸送するかとか検疫の方法とかね。
見つけた後の方が大事ですし、情報も少ないです。これが商業採集だと
さらに原産地証明書やそもそも採集する数やどこにどう売るかも加わって
行く訳です。商業採集で水草を見つける能力なんてせいぜい全体で3割程度
しか重要じゃないんじゃないの?どこにでも売るとかじゃなくてちゃんと
お互いを高めあえるショップさん選んで業界の状況を判断してどう対応して
行くか話し合えるようにするのも採り子の仕事と思っています。こういう
景気なので採った時点で満足するような採集業者だとまあ先は無いでしょう。
こういったことは何も水草業界に限った話じゃないと思います。良い技術が
あっても駄目な人は駄目ですし、そこそこの技術でもそこから先がちゃんと
出来れば上手く行きます。なんでもマニュアル通りにすりゃ~良いってモン
じゃないんですよ。論文読むなんかよりもっと大事な事があると思います。
例えば空気が読めるとかね(笑)少し脱線はしましたが回答とさせて頂きます。

恐縮です。なんとなーくですが分かったような分からないような
です。数出せば良いってものではないんですね?
海外採集は一度で良いから行ってみたいのですが夢で終わりそ
うです。甲斐さんのブログで行ったつもりになっておきます。