儲かる熱帯魚屋、その2
|
甲斐さん的に専門学校を出て業界で一線級で働けるかというと、「難しいんじゃない?」。
35歳過ぎて理解できたことはただ一つ「こりゃ死ぬまで理解出来そうにない」だけです。
クリプトとホシクサに関しては相当現場で見て来ましたが、まあ未だに玄関すら立って
居ないです。一生掛かっても結局なんだか判らないまま死んでしまうんだろうなが実感。
と、言うわけで2、3年弄って「飽きた」なんていう奴を見ると「お前の器がその程度なんだ!」と
首を絞めたくなるのです。
専門学校に行っていないのにあれこれ言うのもおかしいですが、魚の飼育や水草の育て方
なんて問屋とショップで違いますし、目的も店によって違うのね。愛好家も繁殖狙いから
飼えれば良いだけの人も居るので、現場で働いてから覚えることが遥かに多い。んでまあ
知らないことはお客さんが大概知っているので「知っている人」をキチンと掴まえる能力が
遥かに大事。大体魚飼っている人はおせっかいが多いので「やる気のある若い連中」が
とにかくかわいいのです。
甲斐さん的には専門学校に2年の歳月と300万円払うのなら、「世界中旅してくれば良い」
です。専門学校をポッと出た若い連中には負ける気がしませんが「自転車で世界一周
しました。途中で強盗にあって身包み剥がされちゃいましたけど。あはは」なんてのん気な
奴には敵わないのです。そんな奴が採集業に関わりだすと甲斐さんもう太刀打ち出来ません。
まあ水草の採集業なんて世界最高峰でアレ程度なんでぬるいっちゃ~ぬるいのです。
大事なのは展開力と打開力でそれと健康な体があれば、なにもアクアリウム業界以外でも
十分生きて行けるのです。この業界も結局は「展開力と打開力」が無くなってどこもかしこも
似たようなお店ばっかりになったのが元気が無い原因だと思ってます。そう、甲斐さんも単に
ぬるい所を上手く突いているだけだったんです。多分続く。