産地偽装にうるさい理由、その1.
|
もんであと10年経ってみれば恥ずかしくなるのは間違いないです。ただ売られた
喧嘩は「買っちゃうぜ!!」なくらいやんちゃですので、鼻で笑ってみてください。
ただ「産地偽装」に関しては決して「営業妨害」とか「嫌がらせ」とか「私憤」でも
ないです。この業界であと20年は食って行きたいので、この問題を避けることは
自分で自分の首を絞めるに等しいんです。こんな話を延々5年近く書くのも正直
疲れていますが、未だに妙な産地が出回っております。まあまずは「自浄努力」を
欠くとどうなるかの具体的な話です。
以前は日本橋や秋葉原で良く見かけた綺麗なお姉さんがお兄ちゃんに声を
掛けて、かっこいいお兄ちゃんがお姉ちゃんに声を掛ける姿は最近トンと
見ません。悪徳商法的には「絵画商法」と言って、資産価値の全く無い絵を
高額で売りつける商法ですね。なんで消えたかと言うと会社が潰れたんですが
潰れた理由が「信販会社がローンを組んでくれない」訳です。
20代前半の若者が現金で50~100万円の絵なんて買えることは出来ませんので
ローンを組む訳です。ローン会社もどういった売り方してるなんて知ったこっちゃ~
ありませんので、バンバン与信(ローン)を組みます。んでまあ景気が良かった
時代は良かったんですが、所詮悪徳商法の会社なんて変な副業に手を出しますので
いつか潰れる訳です。潰れて騒ぐのが「20年後にこの値段で買い戻します」と
悪徳会社に言われて購入した人ですね。「話が違う」と。
細かい話は省略しますが、消費者問題に詳しい専門家に相談すると支払った金額を
取り戻すのは難しいですが、これ以降のローンの支払いを止めることは可能です。
(そんなに難しい話でも手続きでもないです)んでまあ困るのがローンを組んだ
信販会社です。先に前払いした販売会社は倒産しているし、ローン契約を結んだ
消費者から回収するのも難しい。で、結局損をするのは信販会社となる訳です。
行政も以前は腰が重かったんですが、最近は積極的に指導する方向になって
いますので「業務停止6ヶ月」なんて死亡宣告される販売会社が増えています。
今、ローン型の悪徳商法のサイクルはこんな感じです。
行政指導の強化
↓
販売会社の倒産←販売会社の売り上げ減少←与信審査の厳格化
↓ ↑
悪徳商法の表面化→→消費者の支払い停止→信販会社の損失増大
繁華街で声を掛けてくるおねえちゃんおにいちゃんが減った理由はこんな裏が
あるんですね。信販会社が大事なスポンサー様であるテレビでは絶対教えて
くれない話でした。来年はエステ業界がこの淘汰の大波を食らうんじゃないかと
言うのが僕の予想です。業界として悪徳エステを排除出来なかったツケを業界
全体で支払う破目になりそうです。で、そうなると見えない一番の被害者が
またまた「信販会社」」となるんです(笑)