気持ちはわからんでもないが…
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搭乗の際に預けた手荷物を遅配したために損害を受けたとして、利用者2人が
オランダ航空(KLM)を提訴した損害賠償訴訟で、慰謝料よりも訴訟費用の負担の方が
大きくなってしまい、判決後も争いが続いている。仙台地裁は請求額30万円のうち慰謝料
4万円を認めたが、一方で男性側の訴訟費用を約6万円と認定した。
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だそうです。過去タイとインドネシアで二度ロストバンゲッジ(荷物紛失)された兄ちゃんにも
気持ちは判らんでもありませんが、日本人の感覚の「失くされない」ですがあくまで国内の話
で、海外では「失くされるもん」として対処しないと、下手すりゃ~現地で危険な目に合わされ
かねない。まあ、ただあんまり身構えて行くと楽しい旅行も窮屈になりますので、「なんとか
成るんじゃないの?」位、のんきが丁度いいです。東南アジアでしたら旅行カバンからデジ
カメまで現地で揃いますし、衣料品なんかもパンツからスーツまでオッケーです。
基本的に民事訴訟は「被害回復」が目的ですので、こんなように「足」が出ちゃう場合が
充分あります。『戦争論 』(クラウゼヴィッツ著)の言葉を借りるなら、戦争はあくまで
政治手段の一手段ですが、帰着点を見誤ると損失の方が大きくなるという、正にイラク戦争と
同じ様な現象が訴訟にも見受けられるという中々興味深い事例ですな。「勝つか負けるか?」
よりもまずは「落し所」を考えて行動しろってことです。
因みに「慰謝料」ですが、あくまで精神的賠償ですので「4万円も良く出たなぁ」ってのが
感想です。乙女心はお金で修復出来ないのね。