今日は嘘ついてもいい日なんですよね?
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焼いていました。そんなある日、
若衆:「お、おじ!笛のキノコさ見つかったべ!!」
おじ:「笛のキノコってばぁ、食べればほっぺが落ち、肌の艶さ珠のように輝くってか?」
若衆:「ひのもと初だべさ!こげな珍しいもの、手にさ入るなんてオラ興奮するべ!!」
おじ:「そりゃ~ええけども、どこさで採れたださ?」
若衆:「なんでも凸山でみつかったさ」
おじ:「凸山のキノコば、どぐぎのこ多いってきくべぇ。もす万が一のことさぁあったら
おまえのおっかさん、誰が世話するさぁ?」
若衆:「でもじっちゃ、もしほんものだったらオラ一生後悔するべ。」
おじ:「普通、笛さあんな遠いとこさ、誰も行かねえべ。いぐ奴はよっぽどの馬鹿か
奇特な奴さぁ。それに見たところ、状態良すぎるべ。ふづうは笛さからキノコば
ギッてきたら多少は痛むもんだべさ」
若衆:「もす万が一でも、可能性あるなら喰う!ほんまものならオラ一生後悔するべ!」
おじ:「んだら焦ることねえべ。今すぐってのは無理だもんど、おじがいつがきっど
笛のキノコば見つけるけん、それまでまっでろ!」
若衆:「いや!オラ後悔したくないべ!凸山の笛キノコさ今くうべ!!」
おじ:「スギにしろぉ~。でも骨は拾ってやんからな」
若衆はマキを拾って集めたなけなしの銭を握って、凸山の笛キノコを買いに行きました。
おじ:「こりゃ~おじの感じじゃ、オオキノコかヒロハイヌキノコだべ。越国の香りというか
南の香りがせんとよ...」
若衆:「オラ喰う!なにがなんでも喰うべ!!」
火をくべて焼いてみると辺りには香ばしい香りがします。若衆は一気に口に入れました。
おじ:「どど?どうさ?吐くさなら今だっぺ!」
若衆:「フフ...この風、この舌触りこそニホンイヌキノコよ...でわさようなら」
おじ:「ああっ!いわんこっちゃねえべ!おい、しっがりしろっぺ!!」
はい、エイプリールフールに放つ嘘八百な話です。あ、HUE産のホシクサは前回巷に
出回ったキノコじゃなくて☆クサと区別付けるために「2006」なんかつけてくれると
うれしいです。