ビカクシダ備忘録
|
1:筆者自宅温室、ビカクシダ自生地直近です。最寄りの野良ビカクシダ、最短10分です。
2:ですので採集から植え込みまで最短30分です。その分日本国内の野採り個体の栽培より難易度低いです。割り引いてください。
3:温度湿度も通年ほぼ自生地と同一です。最高気温が約33度、最低温度が約26度。湿度は約50~90%です。
4:業界25年目ですがビカクシダに関しては2016年からの飼育経験です。
全部野生個体ですが全部伐採された木に着いていた「その内枯死する個体群」を回収栽培。朝9時ごろから直日状態で11時には遮光ネットで木漏れ日状態。日中は33度くらいまで上がりますが夕方夜には28度。朝方はもう少し下がって26度。
株分けした個体。この子は根茎を全部剥離したので水苔を全面に巻いて乾燥予防。更にラップで全周巻いています。当面は朝方と夕方のみ屋外に出して日中は屋内に取り込みます。
株分けした親個体。これも新しい板に巻き直していますが根茎が水苔にがっちり巻き込んでいますのでラップは無し。「植え込む際に水苔は必要かどうか?」ですが張替えを考慮した場合、根茎に水苔が絡まっていると植え替え後の乾燥の心配が少ないのと巻き直し易いので巻いた方が良い。
ビカクシダ、根茎がちゃんと育たないと貯水葉も胞子葉も調子が悪いです。観葉一般ですが我々は根っこを育てているんであって葉っぱは飾りです。エラい人には分らんのです。「根っこを育てている感覚」これ大事ですよ。
毎回オチがこれで申し訳ありません。