またこの話ですか?
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入手出来ますが現地でしこたまエキノドルスを見た人間として明らかに
ワイルド株でない=水槽内で増殖した株が見受けられます。
葉っぱそのもの自体は現地で見るのと水槽内の増殖株に大して差は
ありません。モンテカルロのホレマニーみたいに野生下でもぴちぴちな
葉っぱもあいますが、水槽内でもごつい増殖株もあります。水槽内の方が
多少綺麗なくらいで水中葉でワイルドか増殖株かを見分けを付けるのは難しい。
ただエキノドルスの芋塊とそこから出ている根に関してはワイルド株と増殖株は
違います。ワイルド株は大抵「非常に汚い根」「太ましい根」「鉄分で黒茶い根」で
根っこで見分けを付けることは可能です。2004年~2005年を境に怪しい根を
した自称ワイルド株が非常に沢山見受けられます。さらにややこしいのが2006年
入荷株でも甲斐さんの見解でワイルド株で間違いない株もあるのでそこを趣味家が
区別つけるのは非常に難しいと思います。
右端の株参照。日本に到着する頃には更に茶色く変色します。
「怪しい株」を貼ると訴訟対象になりますので大人の事情でアップはしませんが
「怪しい株」は大抵緑と白の綺麗な根をしています。
エキノドルスの冬の時代の始まりは2005年前後ですが大きな理由は2005年を
境に明らかに水槽内で増殖された株が適当な産地を付与されて「ワイルド株」と
称され販売され始めたからです。それについては多くのショップやハイマニア、
甲斐さんも共に認識していましたが誰も声を上げることなくただただ垂れ流され
続けた訳です。怖いのは「怪しい株」が一度マーケットに流出するともう部屋に
侵入したゴキブリのように延々とマーケットに流出しつづける事です。元を辿れば
全く同じ産地なのに違う産地として趣味家のタンクでコレクションされ続けているのは
エキノに限った話ではなくクリプトコリネやブセファランドラも然りです。入荷時の株の
画像がある産地についてはプロとして怪しい怪しくないの判断は区別出来ますが
画像が無い株については判断基準が無い訳ですのでもうお手上げです。
エキノドルスをアズールとして扱うと覚悟を決めたとしても現状プロとして自信を持って
扱える株なんてせいぜい両手で足りるくらいの数でラインナップにもならない数です。
そこで「無いなら無いで自分で採りに行くべ」が甲斐さんの信条かつ特徴です(笑)
自分で採集した以上は採集者も採集地点も採集日時も提供出来ますし、現地画像を
アップすれば少なくともexif情報から採集日時は把握出来ます。
問屋さんからの一般便はともかく、自称プロショップや自称プロがプライベート便を
謳う以上は少なくとも
1:現地画像
2:exif情報の開示
3:採集者もしくは取扱業者
の3点は最早必須です。
極一部のくだらない業者によって、素敵なジャンルが一気にくだらないジャンルに
堕ちるのは何も水草に限った話ではなくて、アクアリウム全体にも社会全体にも
言えるのね。甲斐さんが採って来た思い入れのあるエキノも甲斐さんが殖やそうが
趣味家が殖やそうが誰が殖やそうがちゃんとマーケットに残ってくれれば十分です。
ただ現状は間違いなく頃合を見て過去の入荷株と摩り替えて市場に流すアホが
いるのは間違いないです。そうなると真面目なブリーダーが幾ら真面目にやろうが
勝負になりません。まっとうな競争下でまっとうな勝負ならプロアマ問わずどんどん
勝負すべきですが、余剰株を摺り換えらた日にゃ~いくら甲斐さんの変態栽培方でも
まともに勝負出来るか微妙です。プロの中にもアマ未満な店もありますしアマと
言っても栽培技術はプロ以上な方も居ますのでホレマニーとウルグアイエンシス
みたいに区別が付くものでも無いですがね(笑)
クリプトもブセファもエキノも素晴らしい可能性を持っていますよ。まだまだ栽培方法も
鑑賞方法も出尽くした感はありません。当然プロとしてそれを出して行かないと駄目
ですし東京行きの話も進めないと行けませんし、貧乏暇なしとは良く言ったもんです。
「また同じ話か!?」なんてうんざりでしょうが書いてる甲斐さんも同じくうんざりです。
2010年、甲斐さんには素晴らしい1年でした。皆さんは如何お過ごしでしょうか?