遅かれ早かれ採集規制
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ないし、難しい仕事でもない。ヘソを曲げずにサラワク、マレー半島から
採集始めれば赤字にはならないでしょうし、輸送も楽です。2~3回
経験重ねれば経費+αは出るでしょう。それとこれをやっちゃ行けない
と言う非常に優秀な反面教師が居ますので是非参考にして下さい。
楽じゃないのはマーケットの動向が刻々と変わって行きますしその変化も
緩やかに変わることもあれば一気に変わることもある。それに気付いて
対応し続けないとこれまた一気に取り残されてしまうのです。
甲斐さんは採り子と言う立場ですがもう野採り山採りで廻して行くのは
限界に近づいているのが実感です
1つは採り子に情報が入り易くなった分、趣味家の知識も栽培技術も
上がってる訳でオークション、ショップに増殖株が並ぶ場面が増えて
います。10年前はピートスワンプ系なんて殖やすどころか開花させる
まで持つかどうかでしたが現状ピートスワンプ系の栽培難易度はかなり
下がっています。開花は当然、増殖も十分可能。あとは葉っぱの凸凹を
如何に出して草体を仕上げて行くという限界に近い部分があります。
キーやブローサ、ストリオの渓流系もある程度の目処が立って来ました
のでこちらの増殖株が安定的に供給されるようになるのもそう遠くは
ないと思います。そうなると採り子としては一度出しても溶けたころに
また行く楽な採集ではなくて新産地や僻地に行かざるを得ない訳です。
もう1つは環境保護の観点で採集自体のハードルが上がっていること
です。スリランカはほぼ不可能に近いですし、マレーシアも遅かれ
早かれ規制が入っても可笑しくない。ホシクサやクリプトに関しては
採集圧より、森林伐採やアブラ椰子の転換等の自生地環境の破壊が
大きな要因ですが、お上の意向一つでいつ採集禁止になるか不安定
です。ブセファはシンガポールの某ど阿呆が採集圧掛けて自生地絶滅
させたので採集禁止の既成事実が一丁上がりです。
つまり増殖株が安定的に供給され出したのと法制面で先行きが見えないのが
採り子というお仕事を取り巻く環境です。ただこういった変化に気付けば
あとは対応して行けば良いだけです。採り子もただ採って出しで済ませる
のではなくて維持増殖してマーケットに供給して行けば良い。法制面で
規制が入れば、採集しか出来ないポンコツは消えて行くか放っておいても
その内とっ捕まるだけですので、増殖のスキルが逆に生きて来る訳です。
甲斐さん的には2年以内にマーケットに出回るクリプトの1/3くらいは
増殖株で供給出来ればなんて思ってるのね。利益の部分で有利なことも
あるんだけど、クリプトコリネの栽培という趣味を残して行くには
そろそろ採って出しだけじゃ規制掛けられるだろうし、クリプトが好きなら
必要以上に採集圧を掛けるのは辞めたい訳です。
■Cryptocoryne sp kpg Desa Musai timur Pulau LINGGA産
リンガ島の初便です。温室出来る前に冬場に芋だけになっちゃったん
ですが1年半掛けて立て直しました。後は開花させて奇跡の一枚待ち。
■Cryptocoryne sp kpg PANGGAK DARAT Timur,DAIK,Pulau LINNGA【LNG-3】
去年の新産地。葉っぱ超カッコいい。開花確認まだですがスクリリス
タイプですかね?乾燥させれば凸凹になるはず。チャレンジしてます。